Archive for the ‘電子書籍’ Category

[統計情報]電子書籍の87%はパソコンからダウンロード

日本語のePub形式の電子書籍を投稿・共有できるサイト 「イーパブス・ドット・ジェーピー」のアクセス解析から、 電子書籍の87.0%はパソコンからダウンロード されている事が分かりました。 これは、上記の電子書籍投稿・共有サイトの7月の一ヶ月間に あった108,794PVのアクセスを解析したもので、 iPadやAndroidなどの携帯端末の比率は13.0%にすぎませんでした。 この背景には、 日本語の電子書籍はまだ少なく、多くの電子書籍は「アプリ」として AppStoreからダウンロードするため、この統計には表れていないこと、 Androidを搭載した専用リーダーの普及の遅れなどが考えられます。 今後はiBookStoreやAmazon Kindleの日本語対応により、 アプリではない形式の電子書籍ファイルが増える事により、 携帯端末から直接ダウンロードするスタイルに変わってくると 予想しています。 また、PC/携帯端末すべてのアクセスのブラウザ種別は、 アップルにより開発されているウェブブラウザ”Safari”が1位でした。 詳細は以下の通りです。 Safari 42.4% FireFox 25.4% IE 19.1% Chrome 10.3% その他 2.8% 参考URL(Wikipedia) http://ja.wikipedia.org/wiki/Safari http://ja.wikipedia.org/wiki/FireFox http://ja.wikipedia.org/wiki/Internet_Explorer http://ja.wikipedia.org/wiki/Google_Chrome

東京国際ブックフェア2010を見てきました

東京国際ブックフェア2010を見てきました。 もっと色々なサービスが出ていると思っていたが、 大手は去年とほとんど同じ。中小はiPadで出版!ばかりな気がしました。 出版社の人が情報収集レベルだけで、どこも動こうとしてないぽいのが気になります。 大手が覇権争いで足踏みしてくれているうちに、 やる気のある作家さんや、能力のある編集者さんらと共に、 適正価格で世に出せるサービスができればと思っています。 以下、気になったブースです。 ●うちの競合 ・DoQ株式会社 翻訳するついでに、KindleストアやiBookStoreにも登録するらしい。 販売手数料だけで翻訳や登録は無料とのこと。 …うちのサービスとややかぶるが、翻訳屋さんなので、IT/技術屋のうちとは住み分けができそう。 ・株式会社アトラス 図書館や企業向けに、本や雑誌を閲覧させるSaas。章ごとに販売できる。米国の論文管理ソフトがベース。 …引用管理は面白そうだが研究者向けか。一般人が気軽にというコンセプトでは無さそう。 ●価格次第で組めそう ・アシストマイクロ株式会社 InDesignやQuarkXPressから電子書籍を作成するサービス。テキスト抽出+手入力+画像貼るっぽい。 …古いバージョンも扱ってくれるなら、自分でやるより楽なのかも。 ・株式会社三省堂企画事業部 紙の資料をスキャン・鮮明化・OCR・人力で修正して精度向上。 旧字体が扱えるだけでもポイントが高い。 …戦前の資料で量がある場合は便利そう ・ムサシ画像センター。 …でかいフラットベッドの読み取り機があった。 ・東海データサービス株式会社 ケータイ漫画のオーサリングと翻訳をモンゴルでやる。 …数年前から見かけるサービス。リーズナブルかも。 ・株式会社デジタルコミュニケーションズ InDesignやWordなどから、ePubファイルを作成。基本料金30万円+ページ3千円。 Word2ePub。50万円。 …この値段を標準価格にしてもらえると、うちは嬉しい。 ●興味あり ・フリペワールド 海外で発行された日本語フリーペーパーを集めた情報サイト。 http://www.furipe-world.com/ …切り口を考えてピックアップして編集して本にしたらウケないか?と思った ●編集プロダクション ・株式会社サイドランチ 漫画の編集プロダクション。 企業から依頼を受け、ネタをベースに漫画を作ってくれるらしい。 …権利関係で融通のきくなら、うちでも販売しませんか?と話をしたかったが、やたら混んでたので断念 ・秋水社 女性向け漫画の編集プロダクション。 ケータイ向け書き下ろしもやってるぽい。 同上。 ・有限会社くすのき舎 校正の会社。 ・(財)日本編集制作協会 編集プロダクションの協会。 ●その他 ・日本書籍出版協会 以下を購入。 *出版社の日常用語集。500円。 「毛抜き合せ」「入金報償」など業界用語の解説本。面白い。 *出版契約ハンドブック。1500円。 [...]

iBooksのカテゴリ分けには、件名標目表“BISAC(Book Industry Standards and Communications)”が使われている

iBooksのカテゴリ分けには、BISAC(The Book Industry Standards Advisory Committee)が使われています。(マニュアルp18参照) これはAppleの独自分類ではなく、BISGという米国のNPO団体が定めた分類です。(Book Industry Study Group)大分類はコミック以外にも全部で51の分類があります。 「BIBLES」「STUDY AIDS」「TRUE CRIME」など、日本ではなじみの薄い項目もあります。 http://www.bisg.org/what-we-do-0-136-bisac-subject-headings-list-major-subjects–2009-edition.php ANTIQUES & COLLECTIBLES ARCHITECTURE ART BIBLES BIOGRAPHY & AUTOBIOGRAPHY BODY, MIND & SPIRIT BUSINESS & ECONOMICS COMICS & GRAPHIC NOVELS COMPUTERS COOKING CRAFTS & HOBBIES DESIGN DRAMA EDUCATION FAMILY & RELATIONSHIPS FICTION FOREIGN LANGUAGE STUDY GAMES GARDENING HEALTH & FITNESS HISTORY [...]

(失敗例)縦書きePub電子書籍を”涅槃”で作ったが、1ページ目しか表示されない

ePubで縦書きを実現しているページがあったので、私もチャレンジしてみました。 以下のページを参考にしました。 びば!もばいる!(+サーバ達)- ルビにCSS、縦書きにJavaScriptでやってみよう(ePub+iBooksでJavaScriptが動いた!) 【実験】「涅槃」を使って、EPUBファイルを縦組みで表示できるか? ≪ ECollab Ltd. 結果は、1ページ目しか表示されず、一部のルビもずれてしまいました。 ・画像1にあるように、行の最初に現れるルビは正しい位置なのですが、 行内の2番目に現れるルビは、下にずれてしまっています。 ・ページ末尾の”髯貯えぬ丸顔”のあとに”を傾けて「描けども、描けども” と続くはずですが、ここで表示が終わっています。 画面下のページ番号も、2までしかありません。 ファイルを、 http://bit.ly/bSo2la にアップロードしてみました。 ベースにしたのは、青空文庫のファイルを「青空文庫 (XHTML) -> ePub変換 Bookmarklet」 で、明朝体ルビありで変換したファイルです。 夏目漱石の「一夜」を使いました。http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card1086.html 縦書きのキモは、縦書き文庫さんの「涅槃」というJavaScriptです。 https://code.google.com/p/nehan/にあります。 縦書きにしたePubファイル内の構成は以下の通りです。 ~/mimetype ~/META-INF/container.xml ~/1086_14935.opf ~/1086_14935.ncx ~/OEBPS/1086_14935.html ~/OEBPS/default.css ~/OEBPS/css/kentenbosen/after/sen/*.png (縦書き用記号のpng画像ファイル) ~/OEBPS/css/kentenbosen/after/ten/*.png (縦書き用記号のpng画像ファイル) ~/OEBPS/images/*.png (表示できない文字のpng画像ファイル) ~/OEBPS/img/*.gif (涅槃用のgif画像ファイル)(今回追加) ~/OEBPS/js/nehan.js (涅槃のJavaScript)(今回追加) ~/OEBPS/js/nehan-min.js (涅槃のJavaScript)(今回追加) ~/OEBPS/js/plugins.js (涅槃のJavaScript)(今回追加) 手順は以下の通りです。 (1)*.epubファイルの拡張子をzipにして展開 (2)涅槃のファイルを上記のように配置 (3)~/1086_14935.opf に、今回追加した画像ファイルとJavaScriptを追記。 … <item id=”dash.gif” [...]

iPad 開発セミナー ~電子書籍アプリケーションを作る~ 参加メモ

MacやiPhone/iPadアプリの開発者が多く集まるmosa で、6/24に 電子書籍アプリケーションを作る開発者向けのセミナーが開催されました。 開発者として、現時点でどこまでできるのか気になったので、参加してきました。 iBooks ではなく、専用アプリとして電子書籍を作るには、 プログラム側ではどう実装するか?という内容で、技術者向けのセミナーでした。 http://www.mosa.gr.jp/?p=3395 【中級】iPad開発セミナー~電子書籍アプリケーションを作る~ MOSAでは、iPad向けアプリ開発をお考えの方を対象に、 電子書籍アプリのプログラミング方法を解説する中級セミナーを開催いたします。 以下は私の気になった点を中心にした参加メモです。 【アジェンダ】 ・概要 ・CoreTextによるページネーション。文字サイズとリフロー。 ・UIScrollViewによるページめくり。三面鏡。 ・OpenGLによるページめくり。iBooksみたいなめくり方にしたい! ・コンテンツ管理、セキュリティ。COmmonCryptライブラリとNSDataの新しいメソッド ・ストア。InAppPurchase それぞれサンプルコードあり。 【概要】 ・標準フォーマット vs 独自フォーマット ・作者の思い通りに何でもできる。動画、インタラクティブ、iPadで出来る事なら何でも。 ・将来も動作するという安心感を与えるべき(OSやハードウェアのバージョンアップに対応できるのか、などはあらかじめ検討しておく) ・電子書籍アプリの3大機能は、(1)ビューア、(2)コンテンツ管理(含セキュリティ)、(3)ストア(課金) 【CoreTextによるページネーション】 (1)タグ付きファイルから、NSXMLParserでテキストを取り出す (2)NSAttributedStringオブジェクトで、フォントや行間や左寄せや単語で改行を指定する (3)CTFrameで領域を決める (4)領域内に表示する文字の範囲を得る (5)DrawRect, (CTDrawRect?)で文字を描画する (Q&Aより) ・禁則処理はデフォルトでサポートしているが、カスタマイズはできないようだ。 ・ルビは自前で一行ずつ描画する。ルビ、本文、ルビ、本文、、、 ・縦書きは、仕組みはあるが実用的ではない。 ・・縦書き用のグリフに変換(カッコやアラビア数字など) ・・点の位置がおかしくなる(?)ので、範囲選択しようとするとおかしくなる。 ・CoreGraphicsを使って、自分で描画エンジンを作るという方法もある。 【OpenGLによるページめくり】 ・あるとないとでは、アプリの完成度が全く違う。 ・UIViewAnimationTransitionCurlUpもあるが、細かい制御ができない ・CALayerでアフィン(線系)変換して積み重ねてもいいが、細かい部分が美しくできない。 ・そこで、OpenGLで、描画領域全体を1つの画像にして、OpenGLのテクスチャとして扱い、ポリゴンとして(変形して見えるように)描画する。 ・めくれて見える変換アルゴリズムは色々。3Dグラフィックの本を参照。 ・ページの表面で円錐を転がす方法の解説。 【コンテンツのセキュリティ】 ・ダウンロード型でも、ディスク上にキャッシュしたい。 ・スクリーンショット撮影は禁止できない。 ・利便性とセキュリティ強度の兼ね合い。説明してお客様と調整。 ・Common Crypt ライブラリ。 [...]

ePublishingPort の第1回勉強会に参加しました。「EPUBフォーマットへの変換方法を知ろう!」

6/23に渋谷で行われた、 ePublishingPort 第1回勉強会「EPUBフォーマットへの変換方法を知ろう!」 http://www.epub-port.jp/%e5%8b%89%e5%bc%b7%e4%bc%9a/100/ に参加してきました。 講師の方の話を聞き、最後に質疑応答という流れでした。 講師は様々なセミナーなどで電子書籍に関してお話をされている 学校法人 阿佐ヶ谷学園 高度情報化研究所 所長 境祐司 氏(http://admn.air-nifty.com/about.html)です。 以下、内容のメモです。 電子書籍のフォーマットとその周辺の紹介。 ・Epub vs PDF。epubは読みやすさや速読を優先。PDFはレイアウト優先。 ・epub作成の商用ツールは、検証用でも80万円とかするらしい。 試しに紙で出す本をepub化してみた時の、作業の流れの話し。 ・InDesignで作ってepubファイルに書き出し、Sigilで調整した。 ・見映えの確認は、iPad, iPhone, Stanza で行った。 ・Safariで、開発メニューから、iPad用のレンダリング・エンジンを選べる(らしい)。xhtmlなので、WEBブラウザでもだいたいは確認できる。 Sigilでやったのは、主に以下の作業。 ・CSSに無駄が多く、クラス名が長い物があったので、スリム化。 ・章区切りを入れる。ファイルが分割される。必ず改ページされるので、推理小説のように「次ページではんにんが!」のような場合に便利。目次にも反映される(?) ・メタデータを入れる。 Title, Author, Language。 iBooks用に、Subjectタグも入れる。カテゴリの意味である。入れないと「未分類」にされてしまう。 ・Sigilで新規ファイルを作成して、それにはめ込む場合は、コードビューにして、bodyタグ?内をコピペで貼り付けて、Imageフォルダ内に画像を突っ込めばよい。 質問タイム。 ・StanzaとiPadで余白などの見映えが違う。両対応するためには、両者の中間の値を使った。ブラウザハック的な事はしなかった。今後は統合コンテンツ管理システムがうまく各ビューアむけの調整をしてくれる事を期待している。 ・iPadでは画像が大きい場合には、縮小して表示される。サイズは大きめにして、width 100% で指定するとよい。 ・DRMの話し。 ・InDesignでのepub出力について。 CS3はひどかったという印象。CS4で良くなって、CS5はCS4と同じぐらい。 ・iTunes経由でiBooksに入れた時の「本のフォーマットが違います」で読めない件。みた事は無い。手打ちで作らず、ツール(Sigil)を使っている。 (会場のフォロー) ・圧縮時のフォルダ階層に注意。 ・MacのZip圧縮はWindowsと違い、圧縮してそのまま拡張子をepub に変えてもダメな場合がある。 ・マジックワードを使った判定をするなら、頭の文字や、mimetypeを無圧縮で見えるように配置するなどが必要。 ・epubファイルのバリデータがあるので、確認するとよい。 http://threepress.org/document/epub-validate (コアの部分は BSDライセンス。ローカルに配置すれば、部外秘なepubを検証する時に便利) 最後の、ePubファイルのどこがおかしいかを教えてくれるバリデータのWEBサイトは、 英語表示なものの、ePubファイルを自分で作る人にとっては、とても役に立つサイトだと思います。